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操縦が困難な方へ
a. 手・指に震えがある人への対応
継続的な手の震えや、緊張した場合に、意識した方向以外に
手足が動いてしまう人は、今まで電動車椅子がうまく操縦できませんでした。
アロ−ワンのコントローラーは、加速度の数値を
プログラム変更することにより、手・指の震えによる操縦レバーの
細かい動きを平均化することにより、どんなに手が震えても、
スムーズに運転することができます。
b. 力が弱い人への対応
身体中の筋力が弱くなっても、指先等自分の意思で動くところがあれば、
そこを使って車椅子を操縦することができます。
操作する力が弱くなっても、ジョイスティックレバーのバネを
弱くすることにより操縦ができます。ゴムの蛇腹が重たくて、
ジョイスティックレバーを思うように動かせないときは、蛇腹を取り払い、
非接触のカバーに交換できます。
c. 力が弱い人で、指先を動かす力が左右で微妙に違う場合の対応
弱い力に対応して、限界までばねを弱くすると、
標準のジョイスティックレバーでは、レバーが中立に
戻らなくなってしまいます。弱い力しか出なくて、
さらに左右のバランスが崩れているわけですから、対策としては、
蛇腹を非接触カバーに交換し負荷を減らし、さらに肘当てパッドや
コントローラーを微妙に傾斜させることにより、重力を使って指先の力の
アンバランスを修正し、レバー操作が左右均等な動きになるようにできます。
d. 指先の力が弱く、操作範囲の狭い人への対応
先に述べた力の弱い人への対応を実施した後、プログラムの変更により、
ジョイスティックレバーの操作範囲を狭く設定しなおします。こうすれば、
少しの動きでレバーをフルに動かしたと同じように、
操作することができるようになります。
e. 手・指の変形がある人への対応
力を入れると痛みがある場合は、痛みが少なくなるまで操作力を
小さくします。また、握りやすいようにジョイスティックレバーの
形状を変えることができます。その他にも、各種改良の応用で
握りやすいレバーを製作することができます。
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