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サスペンション(懸架装置)
ここで言うサスペンションとは、
乗り心地と操縦安定性の改善を目的として、乗っている人に
路面の凹凸を伝えない緩衝機能と、車輪を路面に
追従させる機能を持つ機構です。
「FX8」、「オメガ・スリー」の場合は屋外走行を重視していますので、
路面からのショックが直接身体に伝わらないように、
座席を車輪から浮かせた状態を作っています。この座席と車輪を
つなぐところに、ガスダンパーとスプリングを使用して、
路面から来る急激な変化をゆっくりした動きに変え、
細かい振動を減衰させることにより、路面の凹凸に対し、
乗用車のようにフワットした柔らかい動きになります。
人が乗った状態の電動車椅子の重心は乗用車に比べて、
非常に高い位置にあります。サスペンションがあまり軟らかすぎると
動き出しや旋回、止まるときに遠心力等で振られやすく、
乗っている人の安心感、安定感が得られません。
アローワンでは実験等により最適のパーツを選択して安定感と
やわらかい乗り心地を両立させています。
「くるくるマウス」は屋内専用ですので、路面の凹凸を吸収するクッション性は
あまり必要ありませんが、屋内でも段差、傾斜路はありますので、
リンク機構によりキャスターと車輪を地面に追従させる方法を採用して、
操縦安定性と小回り性能を実現しています。
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